わが国には土偶や埴輪、仏像や神像、人形、寺社を装飾する彫り物、置物など、信仰や生活に結びついた豊かな造形表現があります。ところが明治以降、西洋の彫刻がわが国に知られると、それらが刺激となって立体造形に大きな変化がもたらされます。それでも江戸時代以前の造形感覚が忘れられたわけではありません。精巧な技術を駆使して本物そっくりを目指した木彫の栗や象牙の貝殻には、西洋美術が得意とする写実表現とは異なる意識がみられます。それらは根付け、水滴、香合など小さな立体に寄せる日本人の感性に特によく表れています。一方で、現代のゆるキャラやマスコットにみる簡略化は、だるまや招き猫、各地で大切にされたこけしの造形と結びついています。本展ではジャンルを超えた多彩な造形表現によって日本固有の美意識を探ります。
彫刻コース16期生の永島信也さんが参加されているの展覧会が群馬県の群馬県立館林美術館さんで始まっています
永島さんのコメント
「今回の展覧会はタイトルの通り立体の歴史をなぞりつつ新しい発見のあるものになっているように感じました。僕は作品2点出品しております。全国3カ所まわるので是非とも足を運んでみてくださいませ!」
休館日:毎週月曜日(ただし7月18日、8月15日、9月19日は開館、7月19日(火)は休館)
※本展は、巡回があります
静岡県立美術館 2016年11月15日(火)~2017年1月9日
三重県立美術館 2017年1月24日(火)~4月9日
(会期が近付きましたら、随時掲載致します)