「宮永甲太郎 展」に寄せてもらいました:藤澤
2015年4月 7日
(火)
~2015年5月 3日
(日)
11:00~
19:00
- 場所:ギャラリーなかむら
-
Tel:075-231-6632
Fax:075-231-6655
4/19(日)に宮永甲太郎先生の個展に寄せてもらいました
階段を上がってゆくと、ショーケースの中にどこか懐かしいような、それでいて違和感のある物体が山積してあります。何があるのか、どうなっているのか、覗き込んでしまいます。
会場内では、左右で対照的な空間が作られています。
目いっぱいに水を張った大きく、整った壺が何口も並び、一方には金縁で手びねりの器が視線をより一歩踏み越えた展示台の奥に並んでいます
壺は、中の水によって屈曲した世界が広がり、うち数口は箔によって塞がれ、本来の壺の内は想像するよりありません。手に触れることが出来るのに、中身を実感しにくいもどかしさを感じつつ、金縁の器に目を向けると、こちらは寸でのところで手が届かない、中身を覗けない位置に配置され、手触りさえも想像に頼る他はありません。予想と想像に違わぬ器であるかさえ想像するしかありません。
幸いなことに先生も在廊されており、今回の展示に関することや近況など、いろいろなお話を聞かせて頂きました。
先生曰く、「想像は人間のみに許された崇高な行為であり、それを再認識するきっかけを作りたい」とのこと。
5/3(日)までの会期です。
是非、会場で人間の創作へのアプローチの原点と、想像と創造を喚起させる空間を感じて下さい
2015年4月25日