今年も卒業制作展の時期がやってまいりました。
会期2日目の28日にOB会実行委員数名で母校の卒業制作展を見に行ってきました。
ながらく市立美術館で開催されてきた京都造形芸術大学の卒業制作展ですが、数年前よりキャンパスを利用した学内展示へと切り替わりました。
当初は「市立美術館が良い」という声も多かったものの、毎年展示を見に行くたびに自分の学んだ大学を素晴らしい展覧会場へと変身させていることに驚きます。
1枚目の写真は陶芸作品を作り続けてきた栗栖仁美さんの作品です。U.S.E.へも参加してくれている学生ですが、今回の作品も大迫力です。
展示室に入るなり笑顔で出迎えてくれたドレス姿の彼女。ドレスのパーツ一つ一つが全て陶器です。
天井時から吊るされた真っ赤なハイヒールも全て陶器。
ぱっと遠くから見ただけではまさか割れ物だとは思わないでしょう。
細かい造形や、作品が作る影も必見です。
他にも大きいホールのような一部屋を一人で貸し切ったり、大階段の上に彫刻作品が構えていたり。
自由な展示形態が取れるのも学内展示の醍醐味ですし、年を重ねるごとに学生もそれを上手に利用しています。
サイズ規制も素材規制もなく、展示場所も自らが決められる。
多様に広がって行く現代彫刻の姿に沿った、素晴らしい展示方法ばかりです。
卒業生の皆様も学生時代を懐かしむ気持ちで、是非ご覧下さい。
散策しながら参加できる卒展でした。